社長ブログ〜積小為大〜
当社の物件紹介数が少ない理由
毎度お世話になります。
大和財託の藤原です。
当社は本日からゴールデンウィーク休業となります。(4/29~5/7)
私も少しだけ休ませていただいておりますが、休暇先にもPCを持ち込み仕事ができるようにしています。
また賃貸管理部門はシフトで賃貸仲介業者様や入居者様の対応を行っております。
(賃貸管理業には完全オフというのはないのです)
私自身はこの休業中でも会社に出入りしますが、多少ゆっくりはできそうですので、この時期に来期以降の中期経営計画に基づき、具体的にどう動いていくのかを考える良い機会にしたいと考えております。
さて、本題です。
本日は、不動産投資ネタとは少し外れますが、当社の考え方・方針についてです。
以前当社に投資相談に来られた方から以下のような質問メールがありました。
このように疑問を持たれている方が少なからずいらっしゃるのではないかと思ったので、今回ブログで共有します。
【質問】※内容は要約しています。
投資相談から1年近く立ちますが、具体の物件紹介がほぼありません。
御社は物件紹介数が少ないにもかかわらず、業績は好調で、社員も増員し数年内の上場も目指していると社長さんのブログにかかれていました。
御社は何で利益を出しているのでしょうか?差支えなければ教えていただけないでしょうか。
ご質問をまとめると、「当社の物件紹介数が少ないのはなぜか?」そして、「売買件数が少ないのになぜ事業拡大ができるか」ということになります。
メールをいただいたお客様はご属性も良く、融資も問題なく受けていただけるお客様ですが、当社ではいまだに物件を購入いただけておりません。
では、なぜ目の前に属性の良いお客様がたくさんいるにも関わらず、そして当社指名で物件購入したいというオーダーを受けているにも関わらず、当社は物件を紹介しないのでしょうか。
答えはシンプルで、当社の投資基準にかなう物件が今の収益不動産マーケットでは少ないからです。
当社には毎週多くの方が投資相談にお越しいただきます。
ご来社いただいた方には、当社の経験に基づいたプロとしての具体性のあるコンサルティングを提供させて頂いております。
一般的な収益不動産販売会社であれば、その場で物件を紹介しセールスをするものですが、当社では一切しません。
※そもそも良い物件であれば、投資相談にお越しになられる前に、属性や要望を明確に把握している既に相談済みの方々に、ご紹介して販売しています。当社では自社再生物件など一部を除いて優良な物件情報のストックはないです。あればすでに売却済みです。
投資相談後は、コンサルティング内容に基づき、物件のご紹介となるのですが、実際の月の売買数は3~8件程度です。(自社再生物件、仲介物件など様々です)
よって、お客様からの反響数よりも実際の物件売買件数は圧倒的に少ないのが現状なのです。(反響数20に対し物件成約1件以下)
なので、投資相談済みのお客様を放置しているとかではなく、見合う物件が圧倒的に少ないということで、当社ではお客様に不利益になることが確実な物件をご紹介することはできませんので、結果として1年以上お待ちいただいているということになります。
※当社の投資基準以下の物件を紹介して、当社が儲けることは簡単ですが、それでは私がこの会社をやる意味がないですし、会社をたたんだほうが良いということです。
大前提として、会社というのは、事業による社会貢献(顧客への価値の提供)がなければ、世の中に存在していはいけないと思います。
当社の企業理念は、
私たちは、収益不動産の購入から運用・売却に至るまでの
総合サービスを通じて
お客様に経済的豊かさと人生に潤いを提供します。
そして、お客様・取引先・社員など私たちに関わる全ての人々が
幸せになることで、地域社会ひいては
日本国のさらなる発展に貢献することを私たちの使命とします。
です。
お客様に利益を提供することが大前提で、そのうえで当社のステークホルダー全員の幸せを実現することが当社が社会に存在する意義となります。
見渡してみると、事業による社会貢献・顧客への価値の提供をせずに、もとからの会社目的が自社の利益のみを追求する会社、あるいは、業務拡大を急ぐあまりに従来の方針を転換し、無理にお客様に高値の物件を売りつける会社が多いのも事実です。
(そういった会社は、見方を変えるとそこで働く社員や協力業者、株主には貢献しているかもしれませんが。雇用や取引の創造)
もちろん、当社としてはお待ちいただいているお客様の購入ニーズに全く答えて切れていない現状を良しとはしていませんので、多くのお客様からのご要望に応えるべく、物件の仕入れや製造は強化しており、徐々にではありますが成果は出てきております。
今後3年以内には、紹介できる物件数を3倍以上に増やせるようにいろいろやっていますので、その点はご期待いただきたいと思います。
物件を厳格に精査したうえでのご紹介なので、物件売買件数はそれほど多くないのに、なぜ当社は業績を拡大してこれているのか?
という質問への回答は次回に譲ります。
※次回のブログ更新は5/13(土)となります。
本日は以上となります。
大和財託株式会社
藤原 正明
藤原個人のTwitterを始めました。
不動産関連のつぶやきをしていますので
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@fujiwaramasaaki