社長ブログ〜積小為大〜
投資におけるキャピタルロスの盲点
大和財託の藤原です。
4月に入り、世の中としては令和3年度がスタートしました。
コロナ2年目になり世の中は相も変わらずコロナで騒いでおりますが、
東証二部上場の飲食大手のグローバルダイニング、長谷川社長と全く同じ考えで、適切な感染対策を実施の上で、経済を回していきます。
ファクトに基づき生活をし、事業を展開しています。(今の過剰な自粛や時短要請は明らかな私権侵害で断固反対です)
先日は大阪本社メンバーと花見も行い、任意参加のため全員参加ではないですが、とても盛り上がりました。
※東京本社は花見ができるところが軒並み閉鎖されたので出来ませんでした。
おかげさまでコロナ禍においても業容拡大スピードはどんどん上がっております。
会社としては今後も拡大志向でいきますが、どんなに会社が大きくなっても創業時から続けている圧倒的顧客ファーストを変えず、社会にお役立ちできる会社を追求してまいりたいと思っています。
さて、本題です。
投資におけるキャピタルロスの盲点
についてです。
メインテーマに入る前に、少し前提の予備知識を解説します。
投資の基本的なことですが、インカムゲインとは、株式や債券、不動産などの資産を保有中に得られる収益のことです。
対して売却時に得られる収益のことをキャピタルゲインといいます。
インカムゲイン狙いで投資をしたいと考える際に、多くの方がその利回りに注目しがちです。
しかしいくら利回りが高くても、投資した元本が大きく目減り、つまりキャピタルロスしてしまえば、保有期間中のインカムゲインは簡単に吹っ飛び、投資を終えたときにはインカムゲインの累積がキャピタルロスを穴埋めしトントンであったり、場合によっては元本を毀損し大きく損をするということになりかねません。
ここで、お金には現在価値という概念があります。
今手元にある100万円と10年後に手にする100万円は同じ価値ではないという考えです。
今100万円あれば投資したりモノを購入したりすることができメリットをすぐ享受できますが、10年後の100万円は今すぐに運用することもできなければモノを購入することもできないですし、もしかしたらそもそも手に入らないかもしれません。
そういった部分を考慮して、将来のお金は今の価値に割り引いて考える必要があるわけです。
先の投資の話で言えば、仮に100万円投資して、毎年インカムゲインを得て10年後の売却時に元本が目減りし、トータルで最終手元に100万円が残ったとしても、お金の現在価値の考えに基づくと大きく損をしていることになるわけです。
10年間お金を寝かせておいただけということになり、大きな機会損失でしかなかったということです。
将来のお金の現在価値を求めるには、割引率という値を用います。
例えば、今100万円あるとして、利回りが3%だとすると、
1年後には「100万円×(1+0.03)=103万円」になりますが、
この計算と逆のことを行えば将来のお金を現在価値に引き直すことができます。
その時用いる利回りを割引率というのです。
どの程度の割引率を見るかは投資案件によってある程度決まります。
全くリスクがない投資案件であっても、将来何が起こるかわからないという点を考慮し、1~2%程度は見ておきます。
一定のリスクがある投資案件であれば、4~7%程度が一般的でしょう。
仮に割引率5%として、10年後の100万円は現在の価値ではどの程度になるのか計算してみます。
100万円÷(1+0.05)の10乗 = 61.4万円
以上の計算から、10年後の100万円は割引率5%と期待すれば、現在の価値では61.4万円程度の価値しかありません。
つまり先の例で言えば、100万円投資したけど、10年後に最終的に100万円であったとすれば、それは現在の価値で言えば61.4万円になったということに近しいということで、実質的には損しています。
※厳密には、毎年一定のインカムゲインを得ているので完全には損していると言い切れない場合もあります。
予備知識が長くなりましたので、また次回に続きを書きます。
次回は具体的にお金の現在価値も考慮した上で、キャピタルロスする投資案件のシミュレーションし評価してみたいと思います。
大和財託株式会社
藤原 正明
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