社長ブログ〜積小為大〜
再びIPO辞めます
大和財託の藤原です。
前期22/8期の決算が締まりました。
速報値から大きく上振れしてしまう結果となりましたが、創業以来連続の増収増益、もちろん過去最高益となりました。
売上は100億円の大台を超え、経常利益・税引前純利益も8億円を超えました。
実は、業績はこれよりもさらに上振れしています。
想定以上に上振れしたため税引前利益を8億円の大台に載せたうえで、余った利益は社員に特別決算賞与として、通常の決算賞与とは別に追加で支給することにしました。
※大きく上振れした主要因は、控除対象外消費税の見積もりが厳しすぎた、ということです。
当社のように土地や家賃などの消費税非課税売上と、そのほかの課税売上が混在する場合、消費税計算時に仕入れ時の支払消費税を全額控除することが出来ず、控除対象外消費税として原価算入あるいは販管費計上します。
好決算となったのも、
当社を選んでくれた顧客の皆様
当社の事業推進に協力いただける取引業者の皆様
当社方針に基づき日々頑張ってくれている社員の皆様
のお陰です。
誠にありがとうございます。
当社が拡大することは、一人でも多くの顧客・取引先・社員が幸せになれると信じておりますので、今期以降もさらによい決算を迎えられるよう、私の人生を当社事業にオールインしていきます。
さて、本題です。
再びIPOを辞めます。
以前ブログでも書きましたが、当社は二回目のチャレンジということで上場を目指すことにしておりました。
再度上場を目指したことに関するブログはこちら
その前の2018-2020年の3年間は東証マザーズへの上場を目指し、今回は公表していませんでしたが実はTOKYO PRO Market(以下、プロマ)への上場を目指すことにしておりました。
東証マザーズへの上場を辞めたことに関するブログはこちら
マザーズ上場を辞めた理由は、不動産セクターではバリュエーションがつかず時価総額が低位になりそうだったので、上場メリットを享受できない割に色々と制限を受けるので、メリットデメリットを総合判断して、凍結することにしておりました。
そして、今回、金融機関や知り合いの経営者からプロマのことを教えてもらい、本則市場(プライム・スタンダード・グロース)とは異なり、
株式の流出が最低限でよく経営の自由度を保ちながら上場会社を名乗れるという点に魅力を感じ、プロマへの上場を目指すことにしておりました。
では、なぜ今回また辞めるのか。
理由は、結局は経営の自由度は制限され外部からめんどくさいことを色々と言われることが分かった、また現に言われた、ためです。
プロマでは本則市場で求められる様々な形式要件を免除する代わりに、J-Adviserという東京証券取引所から上場審査業務等を委託された民間企業が、上場時の審査はもちろんのこと、上場後も外部アドバイザー・監視役として契約するルールになっています。
今回問題にあがったのは、私のSNSでの情報発信についてです。
具体的には私はTwitterで様々なジャンルについて綺麗事抜きの超本音で発信したり、アンチが絡んでくればその対応をしたりしていますが、どうやら契約をお願いしようとしていた某J-Adviser会社の審査部からは上場会社の社長としてふさわしくない、という判断をされたようでした。
※個人的な感想として、これを聞いて日本からはイーロン・マスク氏のような経営者が出てこない理由がよくわかりました。くだらない型にはまったことを求める日本社会の縮図を見ました。
選択肢は二つあって、Twitterを完全に辞めてアカウント削除し他のJ-Adviser会社と契約してプロマへ上場を目指すのか、再度上場することを辞めるか、でした。
私の判断は、後者となります。
そもそも、今回のプロマへの上場を目指したのは、会社の信用力を上げたい、この一点でした。
上場会社と名乗れれば、今後の事業展開がより有利になるかも、という期待です。
しかし冷静に再度考えると、そもそもプロマに上場したから業績を大きく伸ばせるのか、ということです。
実際にプロマに上場している会社の業績推移を分析もしてみました。失礼を申し上げますが、ほとんどの会社が業績を大きく伸ばしてはおりませんでした。
当然ですが、結局は上場しているかどうか、ではなく、商品力・営業力であったり、知名度であったり、他の要素が会社の成長要素には一番大きいということです。また、この10年あたりで本則市場に上場した不動産会社・建設会社で大きく業績を伸ばしてるところも非常に少ない感じです。
Twitterに関しては、不動産投資や賃貸経営など本業に関する内容の他、政治経済ネタ、コロナネタ、プライベートネタなど色々とツイートしています。
アカウントは10年前には作っておりましたが放置してて、周囲からの勧めもあり3年前から本格稼働させ現在1.3万フォロワー超えとなっていて、集客・取引先開拓・採用などのツールとして強力なものに育ってきております。
特にフォロワー数1万を超えたあたりから発信力・拡散力が増したと思います。(炎上やアンチ・誹謗中傷も増えましたが。)
今後フォロワー数を5万、10万と増やしていけば、より強力なツールとなるのは間違いありません。
加えて、会社規模が大きくなってきて広告宣伝に使える絶対額も毎年増えてきました。
よって、上場したけど外野に色々言われ当社・私の良さ?が失われてしまうよりも、このまま非上場で事業展開していく方が会社は成長するであろうという判断をしました。
実はIPOを目指していたで私なりにTwitterの発信内容はソフト目にしていたつもりですが、これからはストッパーが外れましたのでより本音で発信していきます。
今回の件を受けて、当社が上場を目指すことは多分もうないと思います。
上場自体はあくまでも会社の成長のための一つの選択肢でしかないので私個人としても残念という感情すらありません。
また、上場に頼らない新たな成長戦略も着手済みで一部では実績が出ていますし、今回の件を受けて大きなプロジェクトも水面下で進めております。
おそらく来年中には全国的にも大きく報道されるようなインパクトのあるプロジェクトになるでしょう。
当社はこれからも一人でも多くの顧客を幸せにし、仕事を発生させることで取引先企業とその社員に幸せを提供し、当社社員と社員の家族に幸せを提供できるように、事業を発展させていきます。
これからも当社にご期待ください。
大和財託株式会社
藤原 正明