社長ブログ〜積小為大〜
新築物件への投資は有効?
毎度お世話になります。
大和財託の藤原です。
会社の立ち上げ準備が順調に進んでいます。
昨日公式ホームページのデータが完成しました。
細かい訂正は必要ですが、8月初旬の公開に向け、準備はできつつあります。
ホームページ公開までもう少々お待ちください。
本日は、当社に寄せられたご質問についてお答えいたします。
ブログを書き始めてから、応援メッセージのほか、不動産投資に関するご質問も多く寄せられるようになりました。
8月になるまではメールなどで対応できますので、ご連絡いただければと思います。
ではご質問に回答していきます。
内容:新築物件への投資について
【質問詳細】
不動産投資初心者です。
新築物件のほうが、家賃も高く修繕費もかからなさそうなため良いと考えていますが、新築物件への投資は実際どうなのでしょうか?
【回答】
当社では新築物件への投資は原則お勧めしておりません。
新築物件は儲かりません。多くの失敗を見てきました。
中古の1棟アパート・マンションが投資対象としては最適と考えております。
当社が中古物件のみを取り扱う理由は「お客様の利益最大化のため」です。
新築物件は、家賃も中古に比べ高く、建物も新しいため修繕費もかからなさそうで、一見すると魅力的です。
しかし、新築時の家賃は数年経過すると10~20%下落します。(新築プレミアムがなくなります。)
もっといえば、入居賃料を無理やり吊り上げて、相場以上の家賃で入居させていているケースもあります。その場合、一度退去がでると20%以上賃料が下がります。
例えば、大阪市内利回り7.5%の新築物件があったとします。
5年後に新築プレミアムがなくなり賃料が20%下がったとすると利回りは6.0%となります。
この利回りでは、空室が長期化すると借入の返済もままならない状況となります。
結局、建設会社やデベロッパーを潤すだけとなってしまいます。
我々のような不動産業者としても、新築はおいしい物件となります。
開発業者から仲介手数料が入るからです。
そうなると買主と売主双方から手数料が入り、いわゆる両手取引となります。
すべては供給側の都合のよい取引となり、購入者は数年後に現実を知ることになります。
一方、1棟アパート・マンションは、すでに賃料が下がった状態で、将来的な大幅な賃料下落は少ない傾向です。
修繕費についても、購入前に修繕履歴を確認し、将来的なコストを事前に見積もることで、リスクを回避することができます。
新築物件への投資をしていいのは、地主の方でもともと土地を持っている方くらいです。
土地代がかからないからです。
(※厳密には、所有土地も土地の現在価値を算出し、本来売却したり、別の用途に使えた価値を考慮して投資判断をする必要があります。)
結論:自分自身の資産背景を基に、中古物件に投資すべし!
本日は以上となります。
大和財託株式会社
藤原 正明