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社長ブログ〜積小為大〜

須賀谷温泉の完全子会社化とホテル事業の展望

2024.10.18

今月から福岡支店がスタートしました。

転勤可の仕入営業のエース社員に立ち上げとして福岡に転勤してもらいました。

早速現地採用を進めているのですが、現時点で2名の入社が決まっており幸先の良いスタートが切れています。

マーケット調査や営業活動も順次進めておりますが、どうやら当社ならではの「勝ち筋」が見えてきました。
東名阪福と全国展開している当社だからこそできるやり方のヒントを得ましたので、早期に物件・用地を仕入れて再生・開発して、不動産投資をしたい皆様に物件提供できるようにしてまいります。

同時に、建築の設計・施工機能を木造・鉄骨造・RC造の全方位で具備し、土地オーナーやデベロッパーの建築ニーズに応えてまいります。

東名阪福と全国展開を加速させて、多様な顧客に対して、多様なサービスを提供してまいります。

本題です。

プレスリリース済みではありますが、先月9月30日(月)に、当社は滋賀県長浜市にある有限会社須賀谷温泉の全株式を取得し完全子会社化しました。
これにより、温泉旅館「須賀谷温泉」の運営を当社グループが行うことになりました。
当社としてはホテル事業が正式にスタートした形となります。

実は、ホテル事業はちょうど1年前から水面下始め情報収集を進めておりましたので、私としては無事事業化の目処が立ってうれしく感じております。

同社は当社としては初めてのM&Aでしたし、交渉局面では様々な問題が頻発し苦労しましたが、私自ら交渉に入りつつ、当社管理部門の役員・社員や外部専門家の力を借りて無事子会社化に至りました。

収益不動産を活用した資産運用や土地活用・賃貸管理が祖業である当社が、なぜホテル・旅館の運営に乗り出すのか。

本日のブログでは

について書いてみます。

当社は今年の6月に企業リブランディングを実施し、当社の業態規程を「資産価値共創業」と再定義しました。

資産価値共創業とは、

顧客や取引先、社員と社会に資産価値あるものを共に作り上げていく

ことを生業とした会社ということです。

ここで言う資産価値あるものとは、当社の祖業である一棟新築中古のアパート・マンションはもちろんのこと、一棟オフィスビル・テナントビル、そしてホテル・旅館を含むあらゆるものを指します。
そして、不動産以外のモノ・コトも当然に含みます。

まずは当社の強みである不動産・建築領域において、新たな資産価値あるものとしてホテル・旅館の取り扱いを始める、というのは私としてはとても自然な流れでした。

当社は11年前にカネ無しコネ無しであった私が大阪で一人で立ち上げた会社ですが、こうして毎期増収増益を続けていけているのは、垂直統合型のビジネスモデルを展開し強化し広げてきたからです。

一棟中古アパートマンションを再生販売し、賃貸管理を内製化するところから、垂直統合型のビジネスモデルがスタートしました。

その後、商品ラインナップとして新築物件を加えようとしましたが、外部のゼネコン・工務店に建築を依頼すると、どうしても顧客に良い利回りで物件提供ができないということで、それならば自社で建築もやってしまおうと決断し、建築は未経験ながらもプロフェッショナル社員を招き入れしつこいくらいのマネジメントをやってきて完全内製化しました。
建築に関しては、木造のみならず、RC造や鉄骨造もラインナップに加え、さらに建築機能を活かし土地オーナーへの建築営業もスタートし、最近では土地獲得競争においては部分的に競合する上場大手デベロッパーの建築も当社で行うまでになっています。

新規事業としてのホテル事業は、当社で用地を仕入れホテルを開発し投資家の方々に提供していく目的があります。
新興不動産デベロッパーで多いのがホテルの開発に専念し、ホテルの運営は外部運営事業者に頼るケースです。
(ブランド化のために大手不動産デベロッパーが外資ホテルオペレーターに委託するのはまた違った話です。)

当社はこの領域においても、自社内製化を前提にしています。
つまりホテルの運営を当社で行うということです。

一棟アパートマンションの領域において、自社内に賃貸管理・リーシング機能があることは、開発・建築での競争力に加え、顧客に対しての販売・建築後の安心感を与えられるし、当社としてもストック収益になってきました。

ホテル領域においても自社で運営が出来れば、ホテル用地獲得競争で優位に立てるし、宿泊客が満足する空間を自ら作り出せるし、物件販売後にも投資家の方へ利益提供を自らできるし、当社ストック収益にもなります。

このような考えがあるので、この事業をスタートするにあたっては、物件所有と運営が一体となっている会社を買収する方向で進めており、この度の須賀谷温泉の完全子会社化に至ったということです。

これにより、運営ノウハウが当社内に具備されることになりましたし、より良い改善をしていくことで独自性を高めていく計画です。
同時に、今後は都市部でのホテル開発を加速していきます。

須賀谷温泉に関して。

須賀谷温泉は滋賀県長浜市の小谷山ふもとにある客室21室の温泉旅館です。
小谷山には戦国武将である浅井長政の居城であった小谷城跡があり、通説では長政や、織田信長の妹で長政の継室であるお市の方などが須賀谷温泉に治湯に通ったともいわれている歴史ある名湯なのです。

源泉は無色透明ですが、空気に触れると赤茶色の濁り湯になる独特の含ヒドロ炭酸鉄泉で、貧血、冷え症、胃腸病、神経痛、疲労回復などに効果があり、温泉の品質や効能も折り紙付きです。

私も一度宿泊し温泉にも入りましたが、贔屓目なしで、唯一無二の温泉です。

そして、先に触れた通り、同旅館の周辺には観光資源が豊富で、特に日本の歴史好きにはたまらないのではないでしょうか。
また、温泉旅館としては珍しく一部の部屋はペット同伴で利用できるのも独自性があると思います。

同旅館の事業としてはコロナ禍中は赤字に転落していましたが、コロナ前から現状まで黒字経営を継続していますので、よく聞かれる赤字旅館を買取し再生していくのとはちょっと異なるアプローチを今回計画しています。

当社強みを活かしたソフト面・ハード面の再生を実施し、現在の良いところは残しつつ、より良い旅館に生まれ変わらせます。
計画は複数年に渡ります。ある意味でテストを実施し今後の当社グループでの再生ノウハウを積み上げる場と言えるかもしれません。

定期的に発信していきますので楽しみにしていてください。

以上、今回は当社のホテル事業の狙いと展望について表に出せる範囲内で書かせてもらいました。



大和財託株式会社
藤原 正明

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