社長ブログ〜積小為大〜
ウッドショック 木材価格の高騰
大和財託の藤原です。
早いもので一年の1/3が過ぎました。
先日までコロナ2年目の5月大型連休でしたが、今年も特別どこにもいかず読書や散歩などで過ごしておりました。
例年は普段休みが無い分、こういう時に旅行などに行くのですが。
早く平時の状態になることを切に願ってやみません。
当社今期も残り4か月となりました。
粛々と事業を推進してまいります。
さて、本題です。
本日は、
ウッドショック 木材価格の高騰
についてです。
現在、住宅用木材が世界的に高騰しています。そして木材が手に入りにくくなっています。
業界内ではウッドショックと呼ばれて危機感が漂っています。
これはいくつか要因があるのですが、大枠でいえば世界規模での木材争奪戦によるものです。
大きくは米国と中国が影響しています。
先ずは米国。
コロナ禍で2020年は大きく経済制限がかかり住宅需要は大きく落ち込みましたが、ワクチン接種が進んでいることへの期待、アフターコロナを見据えての景気刺激策により住宅着工が極めて旺盛です。
かなり強気な値段で木材を買い占めておりこれまで輸出に向かっていた分についても米国内に回っている状況です。
米松価格は一か月前と比べても1.5倍近く上がっています。
続いて中国。
コロナショックからいち早く回復した中国でも同様に住宅需要が活況です。中国は木材の多くを輸入に頼っており、米国産やカナダ産、欧州産の木材を売り手の言い値で買っていっています。
加えて全体的な物流増加により世界的にコンテナ不足が起こっており、コンテナについても中国がなりふり構わず抑えにいっている状況です。
実は現在世界的なコンテナ不足問題も起こっており、結果として運賃の上昇を招き、木材価格にも反映されている流れになっているのです。
※コンテナ不足は木材に関わらず全てのモノの価格に影響を及ぼしそうで注視する必要があります。
このような状況下において、木材の多くを輸入に頼る我が国では、価格上昇そしてモノが入らないという事態に陥り始めています。
当社は木造新築物件を開発していますが、取引のある木材問屋、プレカット業者からは、一部で出荷制限の通知が来ています。
価格についても当社と取引業者間での調整により何とかできる状況ではなくなっています。
他社の住宅メーカーや工務店の状況をヒアリングすると、一部では着工できない案件も出てきたとのことです。
あるいは、着工すると利益がでないので土地として寝かせておくか、土地を売却するなど、各社対応が様々です。
不動産投資をする方からすれば、現在の状況は好ましいものではありません。
木材価格がこのまま高値推移していけば、新築物件価格の上昇、つまり利回り低下トレンドになっていきます。
当社も含めてですが、企業努力により木材原価上昇分を吸収しようとしますが、限界はありますので、この状況が続けば値段は上がってくると思われます。
木材価格の現状は、一部投機的な要素もあるようなので、今の状況が今後もつづくかは分かりません。
ちなみに、木材に限らず建築資材全般で価格上昇の動きがありますので、不動産投資をされる方(特に新築)は価格動向に注視していく必要がありそうです。
当社としては、企業努力により現状同等の価格を維持できるよう努めて参ります。
大和財託株式会社
藤原 正明
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