社長ブログ〜積小為大〜
賃貸ポータルサイトに掲載されることは有効?
毎度お世話になります。
大和財託の藤原です。
先週は1週間夏季休暇を取らせてもらっていました。
久しぶりに実家に帰り、親族との近況報告、墓参りをしてきました。
また、休みの間は夜10時には布団に入り、午前5時前には起床する生活を送っていたせいか、かなり体のリフレッシュができました。
不動産業界的にも、今月末から売買・賃貸ともに動きやすい時期になりますので、今週から勢いをつけて仕事に打ち込んでまいります。
さて、本題です。
本日は、「入居者募集時にポータルサイトへの掲載は効果的か?」についてです。
個人的な話ですが、現在引っ越しを検討していまして、夏季休業中に次の住まい探しをしていました。
私のような不動産業者であっても、引っ越し先を探すときにはメジャーなポータルサイトを見ます。(もちろん、レインズも見ますが)
賃貸ポータルサイトをいろいろ見ているなかで改めて認識したことがあります。
おとり物件の多さです。
興味を持った物件の資料請求を賃貸業者様にしたところ、10件中8件は既に決まってしまったとの回答でした。
その代わりにこんな物件がありますよと、ニーズとは合わない物件資料を送ってくれました。
こんな有様でしたので、結局レインズに掲載されている物件で具体に検討に入っています。
以上は私の個人的な話ですが、賃貸経営をするうえでの入居者募集方法について、学べることがあります。
自身の物件がポータルサイトに掲載されていることが、はたして重要なのかどうかという点についてです。
結論から申し上げれば、あまり重要ではないというのが私の見解です。
※物件によること、及び掲載されていること自体マイナスではないことを申し添えます。
インターネットが発達した今、引っ越しを検討する方の多くはポータルサイトで下調べをし、興味のある物件の資料請求をした上で、賃貸仲介店舗に来店します。
賃貸仲介会社としては、いかに来店していただくか、反響を取れるかに注力しています。
よって、ポータルサイトを利用する最大の目的は、反響を取ることとなります。
極論を言えば、賃貸仲介営業担当者は、掲載されている物件を注力物件としては認識しておらず、限られた掲載件数枠の中で、反響が取りやす物件を主に掲載しています。
先ほどおとり広告まがいの件も、近隣と比べお得な条件の物件であれば、反響がとれるため掲載しているケースが散見されます。
保有している自身の物件が、近隣競合物件と比べ、圧倒的に差別化できており高い競争力があるのであれば、掲載されることはとても有効なことです。
(新築デザイナーズ、分譲ファミリー賃貸物件等)
しかし、多くの物件は大きな差別化は図れていないと思います。
そのような物件の場合、掲載されているかどうかはあまり重要ではありません。
来店した検討者のテーブルの前に、賃貸営業担当者がマイソクを置いてくれるかどうかが重要となります。
賃貸仲介の現場では、反響のあった1物件だけの案内で終わることはなく、類似物件を2-4件程度、別途提案します。
掲載物件を目がけて来店した検討者に対し、営業担当者が「こういう一押し物件もありますよ」と保有物件を紹介してくれるかどうかがとても大切です。
事実、当社のリーシング活動もこの点に注力しており、管理担当者が各エリアの仲介店舗に訪問し、営業担当者と人間関係を構築するようにしています。
その上で、当社管理物件を来店者に勧めてもらえるようにしています。
その結果が、入居率98%の実現につながっていると自負しています。
これから賃貸業界は秋の繁忙期に突入してきます。
賃貸仲介の現場の実情を踏まえ、リーシング戦略を策定し今から実行していくことで、年末を満室で迎えられると思います。
皆様も今のうちに種をまくことをお勧めいたします。
本日は以上となります。
大和財託株式会社
藤原正明